腕組み癖のデメリット|猫背・浅い呼吸・自律神経への影響

男性を中心に無意識の内に腕を組む人は意外と多いのではないでしょうか。
当人にとっては無意識にとっているポーズでも習慣化する事で健康を害する引き金になる可能性もゼロではありません。今回はそんな腕組みがもたらす問題点を取り上げます。
腕組み癖のデメリット
まずは腕組みの習慣がもたらすデメリットから見ていきましょう。
背中が丸くなり老けた印象を与えてしまう(姿勢・第一印象)

不良姿勢でのパソコンやスマホ使用に加えて日常的に腕を組む癖が有りますと自ずと腕や肩が前方に移動し胸部を軽く圧迫する形になります。
また肩甲骨の前方変位が強くなりますと背中側に手を回して指先をつなげる行為が困難になります。
胸部の筋肉が収縮する事で頭部や頚部も前方に導かれ、結果として猫背やストレートネックに陥り易くなり見た目の印象も老けた印象を与える様になってしまいます。
神経の働きや血液、リンパ液の巡りに影響が出易くなる(神経・血液・リンパ液)

腕を組む事が習慣化する事により頚部~肩~胸部~上腕の筋肉の柔軟性も消失し易くなります。
その事により周辺の神経の働きや血液やリンパ液の巡りにも悪影響が出てしまい、関連部位のコリや痛み、浮腫、冷え、何となく怠い、力が入りにくい、知覚が鈍くなる、痺れるなどの問題が生じやすくなります。
呼吸が浅くなり自律神経が乱れる(呼吸・自律神経・免疫力)

首肩の凝りや痛み、肘痛、腱鞘炎などのリスクを高めます(コリ・痛み・痺れ)

腕組みにより背中が丸くなると頭部や肩が前方に突出し易くなり上腕骨は下方(地面の方向)に変位し易くなります。
その事により血流の悪化や神経の働きにも影響が出易くなり、首、肩、背中、肘、手首などにコリや痛み、痺れなどが出る可能性も高くなります。
故に手首や肘の症状であっても首や肩を矯正する事で改善してしまう事はこの仕事をしていると度々有る出来事です。
腕組み起因の不良姿勢が様々な健康問題に



肩痛・腰痛・膝痛
腕組み癖により不良姿勢が慢性化し、首、肩、腰、膝周辺の筋肉や関節などに過度なストレスが掛かる様になります。
結果、ストレートネックや四十肩(肩関節周囲炎)、ぎっくり腰(急性腰痛症)、膝痛などの引き金になる事もあります。
腕組みに加えて足組み癖なども有りますと悪影響が増幅する恐れもあります。
※関連ブログ「足組み癖と身体の不調」

気分の落ち込み・無気力
不良姿勢による浅い呼吸が血液の巡りを悪化させ、頚椎はストレートネック方向に作用します。
自律神経は交感神経優位に作用し緊張興奮状態が慢性化、頚椎のアンバランスと相まって心の悩みに発展する事も有ります。
当院でも、頭痛と共に気分の落ち込みで悩んでいた学生さんが、身体の不調が軽減するにつれて日常生活への意欲を取り戻し、復学後に無事卒業された例もあります。
※その他関連する症状別ページはこちら
影響を受ける主な筋肉
腕を組む事で影響を受ける筋肉は多々有りますが、今回はその中でも特に影響力の大きな筋肉に焦点を当てて解説したいと思います。
側頭筋

側頭筋は食事などで噛む動作に関与している筋肉です。(イラスト内の咬筋も噛む動作に関与しています)
側頭筋の緊張が強くなりますと顎関節の問題や顔の歪み、目や耳(三半規管)、自律神経や女性ホルモンの乱れ、頭痛など多種多様な身体の不調に見舞われる恐れが有ります。
腕組み習慣は頭部を前方に変位させ側頭筋の過度な緊張を呼び込む要因になりかねません。
胸鎖乳突筋

斜角筋

斜角筋も胸鎖乳突筋同様に首の側面にある筋肉で肋骨と首の骨をつないでおり、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の3つの筋肉の総称となっています。
斜角筋も息を吸う動作に関与し肋骨を引き上げる働きをします。不良姿勢や精神的ストレス、重い荷物を肩に掛ける、慢性的な浅い呼吸などで筋肉としての柔軟性を失い易くなります。
「不良姿勢→浅い呼吸→疲労感→自律神経やホルモンバランスの乱れ→各種健康問題」この流れで不調に陥っている人達は決して少なくありません。

前斜角筋と中斜角筋の間を指先に向けて神経が展開しており(腕神経叢)、斜角筋の拘縮が強くなる事で、指先や腕に痺れが出る事も有ります。
また後程解説しますが斜角筋の拘縮は小胸筋の拘縮も呼び込み、こちらも肩の痛みや腕の痺れ、指先の冷えなど肩~指先に掛けての不調の要因になる事も有ります。
僧帽筋(上部繊維)

僧帽筋は「肩こり」でお馴染みの筋肉ですが胸鎖乳突筋や斜角筋同様に息を吸う動作に関与している筋肉です。(僧帽筋上部のみ)
僧帽筋は一つの筋肉として紹介されている事が多いのですが、厳密にはイラストの様に「上部・中部・下部」と3つのエリアに分けられます。
皆さんが首や肩の凝りとして感じられているのは主に上部僧帽筋となります。こちらも腕組みによる頭部の前方移動で悪影響を受けてしまいます。
小胸筋

小胸筋は巻き肩を誘発する筋肉で不良姿勢が慢性化する事で小胸筋に加えて大胸筋も連動して拘縮します。
イラストにもある様に小胸筋の直下を指先に向けて重要な神経や血管が通っている為、小胸筋の過度な拘縮が引き金となり指先の痺れや手に力が入り難い、肘や手首に痛みが出るなどの症状に繋がる事も有ります。
大胸筋

上腕二頭筋

腕組み以外にも気を付けた方が良い習慣
次に腕組み同様に習慣化が推奨出来ない生活習慣を紹介します。

胸部ばかり収縮させる筋トレ
ダンベル運動や腕立て伏せなど過度に胸部側を鍛えるトレーニングを継続してしまうと人工的に猫背を作ってしまいます。
トレーニングをする事を否定はしませんが、必ず収縮させた筋肉をストレッチする方向にも動かしてあげて下さい。

常に横向きで睡眠
人間は本来仰向けで寝る事が出来る生き物です。入眠時は仰向けで寝る様に心掛けましょう。(その後は健康な人でも一晩に25~30回程度は自然と寝返りを打ちます)
仰向けで寝ようとすると背中が痛い、腰が痛くなってしまうと言う状況ですと既に骨格的な歪みが強くなっている一つのサインかもしれません。

背中を丸くしてのPCやスマホ操作
腕組み癖に加えて猫背でのパソコンやスマホ操作が常態化していると輪を掛けて体調不良の道をまっしぐらです。正しい姿勢を意識しましょう。
正しい姿勢の情報はこちら

前傾姿勢で重労働の「しっぱなし」
仕事に於いて前傾姿勢や重い荷物の持ち運びなど、業務上どうしても避けて通れない動作も有るかと思います。
重要なのは筋肉を収縮させた事により蓄積した疲労をきちんと流すケア(セルフケア、入浴、各種民間療法など)をしているのか否かが重要になります。
筋肉疲労の蓄積は思わぬ健康問題を生じさせる要因になる事も。
まとめ
腕組み癖など、毎日のちょっとした悪しき習慣の有無で後々大きな差となって自身の健康問題に影響を及ぼす事も有りますよ。と言ったお話でした。症状が出る前に意識や習慣を変えていきましょう。
当院では、頭痛、首や肩のコリ、浅い呼吸、睡眠の浅さ、お通じの問題、肩や腰、膝など関節の痛みなど、姿勢や自律神経の乱れが関わる不調についてご相談を受けています。
アメリカカイロプラクティック界の名医Drグラント・レイド氏より直接技術指導を受けた院長が2006年に横浜関内地区に開業した整体・カイロプラクティック院、リリースセラピー院長が2001年からの実務経験を生かした質の高い施術を提供させて頂きます。
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