模型業界から整体・カイロプラクティックの世界へ

今回の話題は内容的にマニアックになると思います(笑)
特に模型関連の製作に全く興味の無い人には大半の内容は今一つピンと来ないかもしれません。
その為、敢えてブログ記事として興味の有る人だけに読んで頂くスタイルにしました。
これまで歴代のホームページでも殆ど触れて来なかった院長の前職(玩具業界時代)と、そこから現在に至るまでの流れや模型製作に関する小話もしたいと思います。
リリースセラピー開業から20年以上が経過したので、そろそろこの話題も解禁しようかと(笑)
ちなみに玩具業界は円満退社で退いており、現在も趣味程度で模型製作を楽しんでいますが、過去に勤務したメーカーとは現在は一切関係性が無い事も付け加えておきます。
建設業界から模型(玩具)業界へ
と言う訳でまずは私の職歴と、その後に模型の世界と手技療法の世界で私なりに共通していると感じている事をお話したいと思います。まずは模型業界入りまでの流れになります。
幼少期~学生時代

私は埼玉県の出身なのですが幼少期から手先を動かして何かを作る事が好きな子供でした。
具体的には子供の頃の砂場遊びやブロックに始まり学生になってからはプラモデル、ジグソーパズル、料理全般、鉄道模型、そんな事を楽しんでいた気がします。
高校卒業~地元企業に就職

子供の頃の体験も相まって中学生になる頃には「手に職をつけたい」と漠然と考える様になり県内の工業高校に進学、3年生を迎える頃には進路に悩みましたが、取り急ぎ学びたい何かが有った訳では無かったので一旦就職をして働きながらこの先の事を考えようと地元の企業に就職しました。
※就職先はビルやマンションなどに使用するステンレスサッシを設計製造する建具屋の設計部門でした。
社会人最初の壁(’91春~’92秋まで)

その後、社会人として働きだすものの上司との人間関係や仕事との相性などで色々と悩む様になってしまい、埒が明かない状況に「自分が本当にやりたい事を仕事にしよう」と高い倍率を潜り抜け入社出来た会社が模型業界入りのキッカケになったミスタークラフトと言う渋谷区の恵比寿で自動車模型を中心に取り扱う販売店のスタッフでした。
ミスタークラフト勤務(’92秋~’93秋まで)

20歳になって早々に玩具業界入りをし、自身が興味を持てる世界で働ける様になった事は喜ばしい事だったのですが、担当になった部署は所謂モデルガンでして最も知識も興味も薄いジャンルでしたので殆ど知識ゼロに近い状態で先輩に聞きながら日々の業務をこなしていました。
それでも建具屋時代に感じた先の見えない不安感は有りませんでした。
とは言え、この状況でも「自分の本来やりたい事」には辿り着いておらず妥協の日々を過ごすのも嫌だった私は同業他社の社長に直接コンタクトを取っていました。
WAVE・Be-j勤務(’93秋~’99夏まで)

私がコンタクトを取ったのがWAVEと言う模型メーカーになります。当時の社長(創業者)に自分の現状と思いの丈を伝え、その場で採用が決まりました。
それまで在籍していた会社の社長と当時のWAVEの社長は面識のある関係でしたが特に揉める事も無く円満退社、ようやく自分が本当にやりたかった部門を任せてもらえる様になりました。(自動車関連の模型全般)
※原版の名刺に掲載されている電話番号とFAX番号は画像加工により消去しています。店舗は現在通販のみとなっています。
充実の毎日

こうして自身が最もやりたかった仕事に辿り着けたので、それ以降は何の不満も無く充実した毎日を過ごしていました。
店舗の販売スタッフとして働く傍ら副業も認められている会社でしたので関連書籍の仕事に関与させて頂いたり自身の製作した完成品を販売したりと本業とは違う幾つかの貴重な体験もする事が出来ました。
模型業界からカイロプラクティック専門校へ
そんな充実した毎日を送っていた私ですが、仕事に対する考え方には次第に変化が訪れます。
どの様な状況や心境の変化で現在に至ったのかを回想します。
楽しいだけで良いのだろうか?

好きな物に囲まれて充実した毎日。
普通に考えれば何の不満も無くある意味理想的な状況だと思います。実際私もそうでした。将来的に独立して仕事をするにしてもこの業界関連の仕事で生きて行くだろうと。
ただ私が25歳を迎える頃に、「本当に毎日が楽しいだけで良いのだろうか?」「一度きりの人生、もう少し社会の為に何か貢献出来ないんだろうか?」漠然とそんな事を考える様になっていました。
パニック障害の発症

そんな混沌とした日々を過ごしていたある日の事です。問屋さんに行く為に午前中の混雑した電車に乗車した時に突如心拍数が上昇している様な異変に襲われました。
今振り返るとパニック障害の発症でした。当時は漠然と筋トレもしており、その事も自律神経の乱れに加担しパニック障害の誘発に一役買ってしまった可能性もあったかもしれません。
いずれにしても生まれて初めての状況にビックリしましたが電車を降りると症状は落ち着きました。
人の役に立つ仕事とは・・

パニック障害の症状が一定条件を満たした状況で出てしまう様になり日常生活にも支障が出る様になっていました。
そんな状況も相まって今後の自身の生き方を真剣に考える様になり、「もっと人の役に立てる仕事がしたい」と自身が幼少期の頃に体験した片頭痛の克服に大きく寄与してくれた手技療法(当初はそれがカイロプラクティックだとは分からず学校見学を続けている内にカイロプラクティックだったんだと分かりました)の勉強がしてみたいと思う様になっていました。
玩具業界からの卒業と新たな決断

当時は都内で一人暮らしをしていましたので、その辺りも含め、今後どうするのかを熟考する必要が有りましたが、決意を固めてからの行動は思いのほか早かったです。
カイロプラクティックスクールを受験し無事合格を頂いた後は勤務先に事情を話して辞表を提出し、実家には2年間学生をするから、節約の為に学生の間だけ出戻りをさせて欲しいとお願いし6年強の期間過ごした中野区内のアパートを後にしました。27歳になった直後の事でした。
そして現在

その後、当時は渋谷区にありましたハンズプラクティスカレッジに2年間通学し卒業後は都内の整骨院に4年半勤務、2006年春に現在の場所でリリースセラピーを開業しました。
当院の営業スタイルは私が過去に影響を受けた神業を持つ先生達の営業スタイルに触発されて敢えて看板は出さず、過度な割引もせず、広告にも頼らない結果と口コミ紹介重視のスタイルで20年以上、店舗運営を続けています。
模型と手技療法の意外な共通点
無関係と思われそうな模型と手技療法ですが私なりに感じる共通点も複数有ります。
個人的に感じている模型と整体・カイロプラクティックの共通点は以下の通りです。
一つ一つの組み立て
模型も人体も複数の部品の集合体です。その殆どに何らかの意味や機能が有り、一つ一つを丁寧に確認しながら理想の形にまとめる事が重要になります。模型も骨格も構造上、極めて重要な箇所を適当に組み立ててしまうと他の部位に悪影響が出ないとも言い切れません。丁寧な仕事が要求されます。
全体のバランスが重要
手技療法の施術でも模型の組み立てでも「何処かに一点集中」で力を入れるよりも全体のバランスを考えて組み立てる方が結果的に仕事としての質は高くなる気がします。これは食事の栄養バランスでも同じ事が言えますね。炭水化物(糖質、食物繊維)、脂質、タンパク質、どれも一つ一つに意味が有り、いずれかに偏り過ぎは宜しくありません。何事もバランスは重要です。
技術や知識が役立つ
私は学生時代の恩師から「カイロプラクティックの技術だけでは改善しない患者さんも必ず出て来るから、その時に困らない様に技術の引き出しは沢山持っていなさい」と言われていました。
徒手療法も模型製作も技術や知識が豊富になればなるほど結果的に多種多彩な技術的アプローチが可能になったり豊富な知識が結果的に自分を助ける事にもなるので、その辺りの奥深さも似ているなと常々感じます。
定期的な手入れやケアも大事
どちらもフィニッシュを迎えて「はい!これで終了!」ではなく、その後も良いコンディションを維持する為のメンテナンスも重要になります。例えば模型ですと室温や湿度、紫外線対策、定期的なワックスの塗布やエアダスターの使用、展示ケースなど、ちょっとした気遣いで後々のコンディションにも大きな差が生じます。
同様に人間の身体も筋肉疲労の蓄積が様々な病気の温床になっていると訴える先生もいるほどです。筋肉の過度な緊張生じない様に定期的に筋肉や骨格のメンテナンスをしてあげる事はとても重要です。(状況が悪くなる前に早め早めの対応が重要です)
同様の趣味を持つ方へ
模型製作を趣味にする上で健康上、注意しなければならない点も複数有ります。それは作業姿勢に注意をしなければ腰痛、頭痛、肩こり、眼精疲労、自律神経の乱れなどの健康被害を招いてしまう可能性もあると言う事です。
以下の点に注意しつつ、具体的に症状が現れた場合は早めの対処が必要になります。
もちろん当院でも対応可能ですので何か有りましたらお気軽にお越し下さい。
長時間の座位による腰痛

模型製作を趣味にする人の多くが椅子に座った状態で作業をしていると思います。ところが椅子に座ったままの状態ですと立っている時に比べて1.5倍程度の負担が腰の椎間板に掛かってしまいます。
腰痛予防の観点からも2時間以上椅子に座り続けるのは避けて、時々は立ち上がる様にして下さい。
また作業中に腕を組んだり足を組む行為が習慣化していると猫背や反り腰の強い状態に導かれ易くなりますので避けた方が賢明です。
ちなみに私は事務作業も含め日常的にスタンディングデスクを使う事で長時間椅子に座り続ける事を避けつつ筋肉を刺激する事も意識しています。
細かい作業に伴う眼精疲労や肩こり

ジャンルを問わず模型製作全般的に細かい作業を強いられる事は多いと思います。加齢と共に大半の人が老眼になりますし「昔は見えたのに・・」そんな思いをする事も。
また首を垂れての長時間作業は首や肩の筋肉に過剰なストレスとなる為、極力背中が丸くならない様に作業姿勢には気を付けたいものです。理想の作業姿勢を意識しましょう。
時間を忘れ作業に夢中

何かに集中をして作業を継続する事は基本的にテンションアップに繋がり、自律神経は交感神経が刺激され身体は緊張興奮傾向に導かれます。
またジャンルを問わず作品作りは多くの人が完成が近付くにつれ自ずとテンションアップしてしまい、ついつい時間を忘れて作業に没頭してしまうものです。
無意識のうちに作業に没頭してしまった場合は休憩も兼ねてカフェインを含んだ飲料は避けて、ココアやホットミルク、白湯や麦茶などで疲れた脳や目、自律神経を休息させてあげて下さい。カフェインは興奮度を上げてしまい逆効果になりますので避けましょう。
有機溶剤の問題

家族などが居る場合、間違いなく槍玉にあげられるのが塗料や接着剤など臭いの問題です。最近では臭いを抑えた商品も散見されますが、それでもシンナーなどの有機溶剤は呼吸や皮膚から体内に吸収され、長年の使用で中枢神経を中心に悪影響を及ぼす恐れが有ります。(頭痛、目まい、吐き気、酩酊状態など)
必ず換気をしっかりと行った上で空気清浄機なども併用しながらの作業環境を作ってあげる事が重要になります。
またラッカー系塗料を使用する際は有機ガスに対応した防毒マスクを装着し、特に缶スプレーやエアブラシを使用する際は保護用の手袋やゴーグルも装着した上で換気機能付きの塗装ブースを使用する事を推奨します。
粉じんの問題

パテ類や石膏、レジン樹脂などを切削する場合は粉じん対策も必要です。これらの粉じんは長期間に渡って吸い続ける事で喉や肺の粘膜を刺激し炎症を起こしたりアレルギーを引き起こす可能性も有ります。
切削時は防塵マスク、保護メガネ、換気扇付き塗装ブース、ネイル用集塵機などを使っての作業が推奨されます。また水研ぎは粉じんの飛散抑制に効果的です。
模型製作は認知機能の維持に役立つ?
個人的にプラモデルやペーパーキット、ドールハウス、ジオラマ作りなどの模型製作は、生涯の趣味にしたいと思っています。
模型製作では、説明書を読み、手順を考え、指先を動かしながら複数の工程を進めます。そのため、楽しみながら脳や手先を使える趣味の一つだと感じています。
注:知的活動や趣味を続けることは認知機能の維持に役立つ可能性が示されていますが、模型製作だけで認知症を予防できるという意味ではありません。
脳や手先を使った作業

模型製作などの工作作業は組み立て説明書こそ有りますが、時には説明書とは違う手順で組み立ててみたり、実際に指先を動かし様々な作業をする事で適度に脳を刺激する事が出来ます。
組み立て作業も「切る」「削る」「磨く」「塗る」「貼る」「接着する」「ネジを回す」など実に多種多彩で複数の工程を経て完成する物が殆どです。
一方、モニターを長時間見続けるだけの趣味(映像視聴など)では動作を伴う趣味に比べて身体を動かす機会が少なくなりやすいため、適度に立ち上がったり、手先や身体を使う活動も組み合わせることが大切です。
説明書に縛られず自由な発想で製作

当たり前の事かもしれませんが大半の模型には組み立て説明書が存在します。
プラモデル、ペーパーキット、ドールハウス、金属模型などジャンルによって多少の差異はあれど通常は説明書の流れに沿って組み立てていく事になります。
そしてある程度の経験を積む事でちょっとした改造や自分好みのカラーリングでの塗装、ジオラマ製作や果てはフルスクラッチなど、突き詰める事で技術的な発展性もあり自由な発想で楽しめることが模型製作の醍醐味でもあり脳を刺激するという観点からも良き趣味と言えるかと思います。
ジャンルにこだわらず幅広く挑戦する事で脳に適度な刺激に

製作するジャンルを同一の物に拘らず、多種多様なジャンルで挑戦してみるのも脳を刺激するという観点からお勧めです。プラモデルでもジャンル違いで作業工程が意外と違うものです。
中には「いやいや、私はドールハウスの様な建築模型にしか興味がないんです」という方でしたらペーパーキットの建築物や鉄道模型用のプラスチック製の組み立てキットなど違う素材の建築物に挑戦してみたり、様々な縮尺の建築物に挑戦してみるのも良いでしょう。
スタンディングデスク作業で身体を動かす機会も

長時間座ったままの作業は腰への負担が増大する要因となります。
腰への負担を考慮すると近年ラインナップが充実しているスタンディングデスクへの切り替えがお勧めです。
普段は立った状態で使用する事を前提とし、必要に応じてデスク面を下げて着座の状態で使用する・・そんな利用方法が良いのではないかと思います。
また立った状態で作業をする事で座位に比べて筋力の低下を抑制する事が出来ます。座りっ放しは腰にも筋肉にも血液循環にもデメリットが多いです。
部材の調達を理由に外出

誰しも生きている以上、身体は加齢と共に着実に衰えてしまいます。
特に筋肉量に関しては60代が大きく落ち込む第一段階と捉えて良いのではないかと当院では考えています。
実際にその年齢を経験した方々に話を聞くと自身が60歳の頃は「まだまだ大丈夫」と先行き明るいものの実際に65歳になってみると「あれ?60歳の頃と感覚が違うかも・・」と感じるそうです。
加齢と共に筋肉量や筋力は徐々に低下し、特に高齢期になると、その低下が速くなる傾向にあるとされています。
だからこそ、年齢を重ねてからも無理のない範囲で歩く、立つ、筋肉を動かすといった習慣を続けることが大切です。
模型材料の買い出しなどをきっかけに外出することも、身体を動かす良い機会になります。故に積極的に身体を動かす事が重要になります。また骨格筋を刺激する事は体内の血液循環を促し健康にも大きく貢献します。
外出は脳にも筋肉にも関節にも程よい刺激となります。部材の調達を理由に積極的に外出する事で老化予防に努めましょう。
まとめ
今回は過去の経歴と模型の小話をさせて頂きました。
整体・カイロプラクティックの世界と模型製作の世界は、何処か似通っている点も多く日々新たな発見や勉強になる事が多い点、明確なゴールが無いことも双方の奥深さと言いますか、魅力であり醍醐味の様にも思います。
当院では、模型製作に伴う首や肩のコリ、腰の負担、長時間作業による姿勢の乱れなどについてもご相談を受けています。アメリカ人カイロドクターより直接技術指導を受けた院長が施術を担当する、横浜・関内の整体・カイロプラクティック院「リリースセラピー」までお気軽にご相談ください。ご予約案内


