自律神経失調症と「お腹のこり」

自律神経失調症と「お腹のこり」

自律神経の乱れに起因する健康問題なら当院へ

以外な!?自律神経失調症の要因

今回の話題は多くの方々が気付いていない内臓を構成している筋肉(平滑筋)の凝りと、それらに影響される自律神経の乱れに関して院長の実体験も交えながら解説したいと思います。

途中、院長自身も実践し効果を感じた平滑筋のセルフケアが可能な療法「おなかもみ上げ」もご紹介します。おなかもみ上げは当院の施術でも使用する事が有ります。

(ここでは書籍に記載されている手法で紹介させて頂きますが、当院では手首への負担も考え違う手法にアレンジしています。また当院の患者さんにも手首への負担を考慮しアレンジした手法をお勧めしております。当ページで紹介されている事を実践し何かアクシデントが有りましても当院では一切の責任を負いませんので実践の際は自己責任でお願いします)

また自律神経失調症は当院の得意分野の一つですので「セルフで施術をするよりも最初からプロに任せたい」と言う方は、お気軽に当院へお越し下さい。当院の患者さんも「自分でやるのと先生にやってもらうのとだと効果が全然違う」と話されております。

※自律神経の概要を飛ばして「おなかもみ上げ」の体験談までショートカットしたい方は以下をクリックして下さい。当院が「おなかもみ上げ」を日々の施術にも導入する様になった経緯が記されています。

※体験談「事のはじまり」 

自律神経の概要と自律神経が乱れる要因

当ページをご覧になられている多くの方は自律神経の概要をご存知の方が多いと思いますので詳細な説明はこのページに於きましては割愛させて頂きます。

自律神経の概要をお知りになりたい方はお手数ですが当サイト内、下記のリンク先にて一旦ご確認下さい。

「自律神経とは①」

「自律神経とは②」

また自律神経が乱れる要因をお知りになりたい方は下記のページをご覧下さい。リンク先ページでは睡眠障害を一例に上げていますが、自律神経の乱れに起因する他の体調不良も要因は一緒です。

自律神経が乱れる要因と対策

自律神経の失調に伴う健康問題

自律神経が乱れる事により血液やリンパ液の巡りも不安定になり内臓の働きにも影響が出ます。また血流の悪さは炎症を生じさせ痛みや疲労感の元にもなります。その為自律神経失調症に伴う健康問題は多岐に及ぶののですが、ここでは自律神経の乱れに関連する症状で当院にお見えになられる方の中でも特に多い症状を挙げたいと思います。

•睡眠障害(関連コラム

•パニック障害、予期不安、過呼吸(関連コラム

•下痢、便秘、過敏性腸症候群(関連コラム

•筋肉の凝り、手足の冷え、浮腫

•胃痛、胃もたれ

•頭痛(関連コラム

•天気痛、気象病(関連コラム

•生理痛

•ドライアイ・ドライマウス・鼻詰まり

•目まい、耳鳴り

•背中や腰の痛み、張り

•慢性疲労、無気力

•代謝不良、免疫低下

以上の様な症状の方が特に多くなっています。

おなかもみ上げのご紹介

ここからは院長の自律神経の乱れに伴う体調不良(3週間ほどの下痢症状)を僅か1回のセルフ施術(手技療法)で解決した時の話です。

今回の事例では「腹痛(下痢)」に焦点を当てていますが、ご紹介させて頂く「おなかもみ上げ」は自律神経の乱れに起因する他の健康問題にも応用出来ますので体調不良で医療機関を受診し「自律神経失調症です」「自律神経の乱れですね」などと診断された方全般にお勧めのセルフケアです。

また自律神経の乱れを特に感じていなくても就寝前に実践する事により、子供の頃の様に深くグッスリ眠れますので、睡眠の質を高めたい方は失敗を恐れず是非お試し下さい。(失敗をしても効果が無いだけで弊害は有りません)

それではどうぞ。

事の始まり

この話は新型コロナ騒動の少し前の話になりますので2019年の前半頃だったと思います。

私自身元々胃腸はそれほど強い方では無かったので時々胃腸薬や下痢止めを飲む事が有りました。故にその症状(下痢)が始まった時も最初は「食べ合わせが悪かったかな?」くらいにしか考えておらず普段通り下痢止めの薬を服用しました。

しかし翌日も、またその翌日も食事をする度にお腹が痛くなってしまいます。そこで今度は「腸内環境が悪いのかも?」と思う様になりビオフェルミンの類を2週間程継続して飲んでみたのですが状況が一向に改善しません。

次第に「何か大きな病気だろうか?」と不安になりつつもネット通販で気になって購入したまま放置していた書籍の事をふと思い出し、早速読んでみる事にしました。その書籍が今回ご紹介させて頂く「おなかもみ上げ」と言う本です。(出版社:自由国民社 永井 峻 著)

書籍タイトル 「おなかもみ上げ」

                 出版社 自由国民社 永井 峻 著  (引用元)

本書では、お腹を揉む事で自宅や職場でも簡単に体調を整える事が出来る術を紹介しています。

人間の心臓を除く全ての内臓は「平滑筋」と呼ばれる筋肉で構成されており、心臓だけは心筋(別称:横紋筋)と呼ばれる筋肉で構成されています。

実は内臓(平滑筋)も疲労をする事で皆さんがイメージする一般的な筋肉(骨格筋)同様に凝ってしまうのです。平滑筋が硬くなる(凝る)事でも交感神経が過度に刺激され結果として内臓の働きも低下し自律神経も乱れて来ます。交感神経が過度に高振れば腸内環境も悪化します。それに対する答えが「おなかもみ上げ」と言う訳です。

早速この本を読破後、就寝前に仰向けの状態で実践をしてみました。

詳細は後ほど解説致しますが実際に施術をしてみると幾つかの施術ポイントで強い圧痛を感じる所が有り私の場合特に圧痛が強かったのは胃の症状に対する施術ポイントでした。

(ちなみに体調が良い時は同じ部位を同じ様に施術をしても強い圧痛を感じる事は有りません。原則としてその時の体調に左右されます)

そして翌日・・

施術効果は翌朝に直ぐ感じました。

まず起床時の爽快感と言いますか起きた時のスッキリ感が普段以上に良い物でした。

子供の頃は当たり前の様に感じられた良質の睡眠が取れた時のスッキリ感です。睡眠の質は自律神経に大きく影響される為、副交感神経が正常に働いてくれないと中々質の良い眠りは得られません。

そして何より驚いたのが、お腹もみあげを行う前は「起床直後に腹痛→トイレ」、「食後に腹痛→トイレ」これの繰り返しと言った状況だったのですが、お腹もみ上げの翌日から腹痛に襲われる事が無くなりました。

症状が無くなった現在でも、お腹が緩い時や眠りが浅いと感じた時は就寝前に施術を継続しています。

おなかもみ上げの効果

私の場合は下痢や睡眠の質の改善で効果を実感出来た「おなかもみ上げ」ですがその他にも多くの改善要素が有ります。(以下本書より引用)

・イライラ、不安、やる気が出ない、集中力低下、頭痛

・首肩の凝り、背中の凝りや張り、腰痛、足腰や全身の怠さ

・内臓関係の疲労回復、病気予防、病気改善の速度向上(肺、心臓、肝臓、胆嚢、胃、膵臓、小腸、大腸、腎臓、膀胱、子宮、卵巣など)

・睡眠の問題(寝付きが悪い、途中で起きる、早朝に起きるなど)

・呼吸の問題(呼吸が浅い、息が上手く吸えない・吐けない、胸がつかえる、異物感など)

・冷え、むくみ、血行・リンパ循環の改善

・元気、表情の良さ、声の深さや強さ、体力・精力などの活力全般

・美顔、美肌

・引き締め、ぽっこりお腹の改善等・・この様に多岐に及びます。

もみ上げ部位の解説

「おなかもみ上げ」で施術をする8ヶ所の効能について説明をさせて頂きます。施術の順番的には①~⑧の流れです。

お腹もみあげの押圧ポイント。自律神経を整えます。

8ヶ所各々の箇所に効果的とされる臓器や症状などが有ります。(本書より引用)

①鼠径リンパ・卵巣エリア

お腹や足の浮腫、怠さ、ポッコリお腹、冷え、婦人科系の問題など

②肝臓エリア

頭痛、目、肩こり(特に右)、血行(サラサラ)、倦怠感、足腰の安定、基礎代謝、解毒、脂肪燃焼、顔色、ストレス(イライラ系)など

③肝臓・肺エリア

頭痛、目、呼吸、疲れやすさ、息切れ、睡眠の問題、日中の眠さ、胸の苦しさや痛み、肩こり(特に肩の上)、血行(サラサラ)解毒、脂肪燃焼、顔色、ストレス(イライラ系)など

④心臓・横隔膜・自律神経エリア

動悸、不整脈、血行、呼吸、睡眠の問題、内臓全般、首こり(深部)、肩こり、頭痛、冷えや火照り、胃腸、神経過敏、気分の落ち込み、打たれ弱さ、お腹やヒップの弛み、ストレス全般など

⑤胃・肺エリア

首こり、肩こり(特に左)、疲れやすさ、息切れ、日中の眠気、胸の苦しさや痛み、胃のもたれ、胃痛、胃下垂、食欲の異常、腕の疲れ、背中の凝りや張り、ストレス(クヨクヨ系)など

⑥胃・膵臓エリア

首こり、肩こり(特に左)、疲れやすさ、息切れ、日中の眠気、胸の苦しさや痛み、胃のもたれ、胃痛、胃下垂、食欲の異常、腕の疲れ、背中の凝りや張り、骨盤、腰痛、ストレス(クヨクヨ系)など

⑦大腸・鼠径リンパ・卵巣エリア

下痢、便秘、腰痛、座骨神経痛、骨盤、股関節、お腹、足の浮腫、怠さ、ポッコリお腹、冷え、婦人科系の問題全般、男性系の問題全般など

⑧膀胱・女性の場合は子宮も

トイレが近い(または遠い)、夜中に起きる、神経衰弱、睡眠の問題、冷え、浮腫、怠さ、汗が多い(もしくは少ない)、婦人科系の問題全般、腰痛、座骨神経痛、ホルモン系の問題全般など

※現代人はストレスを抱えている方が多いので②や④、⑥などストレスや自律神経に関連した圧痛点が硬くなっている方が多いです。また便秘気味の方は⑦がお勧めです。トイレに入っている時に⑦の場所に軽く手を添えるだけでも良い刺激になってくれます。

施術の実際

それでは実践編を解説させて頂きます。お勧めは就寝前のリラックスした時間帯ですが、特に決まっている訳では有りませんので起床時や日中の時間が確保出来るタイミングでも大丈夫です。

お腹もみあげ、仰向け時のポーズ

施術は仰向けになった状態で膝を曲げて行うか、椅子に座って背筋を伸ばした状態で行います。お好みや状況に応じて選択して下さい。

お勧めは仰向けで膝を曲げた状態での施術です。(身体がリラックスし易い為)

当院での施術時や私が就寝前にセルフで施術をする際も仰向けで行っています。

実際の施術手順ですが、椅子に座った状態での施術動画がYouTube上に有りましたので、そちらを参考にして頂きますと具体的な流れが分かり易いと思います。

施術効果が出ていると施術前に比べて、お腹を時計回りにさすった時に腹部に柔軟性を感じる様になります。(圧痛や鈍痛が和らぎます)

変化の感触をイメージで例えますと、お腹が硬い状態ですとパンパンに詰まった砂袋に上から触れている感覚、お腹の柔らかい状態ですと冷凍する前の保冷ジェルに触れている時の様な柔軟性に富んだ感覚です。

お腹以外ですと足が温かくなったり、呼吸が楽になったり、腸の蠕動運動が活発になり、お腹がグーグー鳴る方もおられます。

自己施術をする際の回数の目安ですが私個人は1日1回就寝前のケアだけでも十分効果を感じています。また皆様にも同等のペースを推奨しています。(症状が改善してしまえば必ずしも毎日続ける必要は有りませんし、即効性を求めて1日に何回も施術をするのは身体への負担が大きく推奨出来ません)

ちなみに当院でご提供させて頂く「おなかもみ上げ」は動画の手法ですと手首への負担が懸念される為、当院独自の手法にアレンジさせて頂きます。

具体的な手法はここでは非公開とさせて頂きますがオリジナル版よりも体感的な刺激量を落としつつ(それでも血液循環の悪くなっている部位ですと相応の圧痛は感じます)施術ポイントは確実に捉えた方法でサービスを提供させて頂きます。

「おなかもみ上げ」は一般の方によるセルフ施術でも的確にポイントを捉えていれば一定の効果は得られます。一方で施術ポイントを外してしまうと思う様な効果は期待出来ません。根気強く弱圧でも圧痛を感じるポイントを探ってみて下さい。

Amazonレビューで本の低評価をしている人の中には施術ポイントが外れていたか施術の手法が間違っていたなどの問題が何か有ったのでは?と思われるコメントも散見されます。

また本書での施術ポイントは、お臍から指4本分外周を目安としていますが、当然ながら個人差が有ります。特に肥満体型でお腹の出ている方ですと施術ポイントがお臍から指5~6本分と言った形になります。

当院に於ける手技療法でのアプローチ

当院でも「おなかもみ上げ」を(当院の施術方法で)受ける事は可能です。

「おなかもみ上げ」自体は50分コースでも95分コースでも一応対応は可能ですが、特に50分コースの場合ですと施術時間的に余裕が無いので、時間的に余裕の有る95分コースに組み込む事をお勧めしています。(初診の方は問診や検査なども有ります関係で施術時間は50分コースのみとなります)

また、いずれのコース時間を選択した場合でも「おなかもみ上げ」を希望される場合は必ずに「おなかもみ上げ」施術希望の旨を必ず伝えて下さい。

「おなかもみ上げ」を組み込んだ際の95分コースの一例

・身体全体の筋肉の拘縮は「お腹もみあげ」や「つるた療法」筋膜リリースなどで弛緩させます。

・オステオパシーやカイロプラクティックの手技で頸骨(首の骨)や頭蓋骨(特に蝶形骨)肩関節の矯正を行います。

•正しい姿勢や深い呼吸に関連する筋肉も調整させて頂きます。

・股関節も含めた骨盤周辺のバランス調整

ざっくりと以上の様な内容になっています。

補足:「フェイシャルリフトアップ」と「お腹もみ上げ」の同時施術は皆様の身体のコンディション次第で可否が別れますので予め優先したい方を決めて頂いております。(勿論、身体のコンディションが宜しければサクサクと施術は進みますので両方の施術が対応胃可能です)

「お腹もみあげ」の解説は以上になります。

最後に

効果には多少の個人差が生じるとは思いますがAmazonでの高評価通り私自身も実際に施術効果を感じる事が出来ました。

自律神経の乱れ(自律神経失調症)から発展した健康問題でお悩みの方には間違い無くお勧めのセルフケアですので動画を参考に気軽に試してみて下さい。

また本や動画を参考に実際に試してみたが、自分の施術ポイントが合っているのかどうか不安であったり、実際にプロの手技で施術を受けてみたいと思っている方は是非お気軽に当院へお越し下さい。動画や書籍だけで得た情報とプロの施療家による施術との違いも参考になるとは思います。

最後になりますが著者と私は個人的な接点は一切ございません。関係者の著書を推薦していると言った類ではない事も付け加えておきます。


リリースセラピーのご案内

(各種整体術・カイロプラクティック・筋膜リリース・フェイシャルリフトアップ)

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定休日:火曜日と水曜日(その他臨時休業有り)

※当院のご予約は前日までの完全予約制です。(当日予約不可)但しネット予約のシステム上、受付可能な場合のみ当日予約でも承れます。


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Posted by 日本カイロプラクティックフィジシャンズ協会 清水武志