お腹の凝りと自律神経の乱れ

お腹の凝りと自律神経の乱れ

慢性的な腹痛が一度の自己施術で治まった話

今回の話題も院長自身の実体験で4週間近く続いていた下痢症状が僅か1回の自身による施術でピタッと治まってしまったと言うお話です。

今回の事例は「腹痛(下痢)」に焦点を当てていますが、ご紹介させて頂く施術方法は自律神経の乱れに起因する他の健康問題に応用出来ますので医療機関などで「自律神経失調症です」「自律神経の乱れですね」などと診断された方にもお勧めの内容です。

この時の経験はその後の当院での施術内容にも大きな影響を与える事になりました。

事の始まり

この話は新型コロナ騒動の少し前の話になりますので2019年の前半頃だったと思います。

私自身元々胃腸はそれほど強い方では無かったので時々胃腸薬や下痢止めを飲む事が有りました。故にその症状(下痢)が始まった時も最初は「食べ合わせが悪かったかな?」くらいにしか考えておらず普段通り下痢止めの薬を服用しました。

しかし翌日も、またその翌日も食事をする度にお腹が痛くなってしまいます。そこで今度は「腸内環境が悪いのかも?」と思う様になりビオフェルミンの類を2週間程継続して飲んでみたのですが状況が一向に改善しません。

流石にそうなって来ると「何か大きな病気だろうか?」と多少不安になりつつも、以前にネット通販のAmazonで購入したまま未読のまま放置していた書籍の事をふと思い出しました。当サイト内の「当院について」のページでも紹介しています「おなかもみ上げ」と言う本です。(出版社:自由国民社 永井 峻 著)

本書では、お腹を揉む事で自宅や職場でも簡単に体調を整える事が出来る術を紹介しています。

人間の心臓を除く全ての内臓は「平滑筋」と呼ばれる筋肉で構成されており、心臓だけは心筋(別称:横紋筋)と呼ばれる筋肉で構成されています。

実は内臓(平滑筋)も疲労をする事で皆さんがイメージする一般的な筋肉(骨格筋)同様に凝ってしまうのです。平滑筋が硬くなる(凝る)事でも交感神経が過度に刺激され結果として内臓の働きも低下し自律神経も乱れて来てしまいます。それに対する答えが「おなかもみ上げ」と言う訳です。

早速この本を読んで就寝前に実践してみました。

施術の詳細は後ほど解説致しますが実際に施術をしてみると強い圧痛を感じる箇所が有り(消化器のポイント)その効果は翌日の朝には思わぬ形で直ぐに分かりました。

まず起床時の爽快感と言いますか起きた時のスッキリ感が普段以上に良い物でした。子供の頃には当たり前の様に感じられた良質の睡眠が取れた時のスッキリ感です。睡眠の質は自律神経に大きく影響される為、副交感神経が正常に働いてくれないと中々質の良い睡眠が得られません。勿論何歳になっても副交感神経が正常に働いてくれますと良質の深い睡眠が得られます。また翌日のトイレや食事後も腹痛を起こす事も無く過ごす事が出来ました。

それ以降お腹の調子は安定しましたが、今でも何となくお腹が緩いと感じる時や眠りが浅い時は思い出した様に就寝前にセルフで施術をしています。

おなかもみ上げの効果

私の場合は下痢症状や睡眠の質の改善で効果を実感出来た「おなかもみ上げ」ですがその他にも多くの改善要素が有ります。(本書より引用)

  • イライラ、不安、やる気が出ない、集中力低下、頭痛
  • 首肩の凝り、背中の凝りや張り、腰痛、足腰や全身の怠さ
  • 内臓関係の疲労回復、病気予防、病気改善の速度向上(肺、心臓、肝臓、胆嚢、胃、膵臓、小腸、大腸、腎臓、膀胱、子宮、卵巣など)
  • 睡眠の問題(寝付きが悪い、途中で起きる、早朝に起きるなど)
  • 呼吸の問題(呼吸が浅い、息が上手く吸えない・吐けない、胸がつかえる、異物感など)
  • 冷え、むくみ、血行・リンパ循環の改善
  • 元気、表情の良さ、声の深さや強さ、体力・精力などの活力全般
  • 美顔、美肌
  • 引き締め、ぽっこりお腹の改善

もみ上げ部位の解説

実際の施術手順は次項で説明させて頂きますが、まずはその前に「おなかもみ上げ」で実際に揉み上げる8ヶ所の施術ポイントの効能についてもご説明させて頂きます。順番的には①~⑧の流れです。

お腹もみあげの押圧ポイント。自律神経を整えます。

8ヶ所各々の箇所に効果的とされる臓器や症状などが有ります。(本書より引用)

①鼠径リンパ・卵巣エリア

お腹や足の浮腫、怠さ、ポッコリお腹、冷え、婦人科系の問題全般、男性形の問題全般など

②肝臓エリア

頭痛、目、肩こり(特に右)、血行(サラサラ)、倦怠感、足腰の安定、基礎代謝、解毒、脂肪燃焼、顔色、ストレス(イライラ系)など

③肝臓・肺エリア

頭痛、目、呼吸、疲れやすさ、息切れ、睡眠の問題、日中の眠さ、胸の苦しさや痛み、肩こり(特に肩の上)、血行(サラサラ)解毒、脂肪燃焼、顔色、ストレス(イライラ系)など

④心臓・横隔膜・自律神経エリア

動悸、不整脈、血行、呼吸、睡眠の問題、内臓全般、首こり(深部)、肩こり、頭痛、冷えや火照り、胃腸、神経過敏、気分の落ち込み、打たれ弱さ、お腹やヒップの弛み、ストレス全般など

⑤胃・肺エリア

首こり、肩こり(特に左)、疲れやすさ、息切れ、日中の眠気、胸の苦しさや痛み、胃のもたれ、胃痛、胃下垂、食欲の異常、腕の疲れ、背中の凝りや張り、ストレス(クヨクヨ系)など

⑥胃・膵臓エリア

首こり、肩こり(特に左)、疲れやすさ、息切れ、日中の眠気、胸の苦しさや痛み、胃のもたれ、胃痛、胃下垂、食欲の異常、腕の疲れ、背中の凝りや張り、骨盤、腰痛、ストレス(クヨクヨ系)など

⑦大腸・鼠径リンパ・卵巣エリア

下痢、便秘、腰痛、座骨神経痛、骨盤、股関節、お腹、足の浮腫、怠さ、ポッコリお腹、冷え、婦人科系の問題全般、男性系の問題全般など

⑧膀胱・女性の場合は子宮も

トイレが近い(または遠い)、夜中に起きる、神経衰弱、睡眠の問題、冷え、浮腫、怠さ、汗が多い(もしくは少ない)、婦人科系の問題全般、腰痛、座骨神経痛、ホルモン系の問題全般など

※現代人はストレスを抱えている方が多いので②や④、⑥などストレスや自律神経に関連した圧痛点が硬くなっている方が多いです。また便秘気味の方は⑦がお勧めです。トイレに入っている時に⑦の場所に軽く手を添えるだけでも良い刺激になってくれます。

施術の実際

施術は仰向けに寝た状態で膝を曲げて行うか、椅子に座って背筋を伸ばした状態で行います。お好みや状況に応じて好きな方を選択して下さい。

ちょうど椅子に座った状態での実際の施術動画がYouTube上に有りましたので、そちらを参考にして頂きますと具体的な流れが分かり易いと思います。(仰向けの状態で膝を曲げて施術をする時も流れ自体は同じです)

施術効果が出ると施術前に比べて、お腹を時計回りにさすった時に腹部に柔らかさを感じる様になります。(圧痛や鈍痛が和らぎます)

感触をイメージで例えますと、お腹の硬い状態がパンパンに詰まった砂袋を上からさすっている感覚、お腹の柔らかい状態が冷凍前の保冷ジェルに触れている時の様な感覚です。

自己施術をする際の回数の目安ですが私個人は1日1回就寝前のケアだけでも十分効果を感じています。また皆様にも同等のペースを推奨しています。(症状が改善してしまえば必ずしも毎日続ける必要は有りません)

ちなみに当院でご提供させて頂く「おなかもみ上げ」は本来の施術方法よりも刺激量を若干落とす目的で、指先での揉み上げではなく手の平(拇指球)や指の腹を施術ポイントに的確に添える施術方法に変更しています。(当院にお見えになる方は一般の方よりも症状の重い方、腹部の硬い方が多い為)

オリジナル版よりも刺激量を落としていても疲労物質が蓄積されていれば圧痛や鈍痛を感じますので、当院での施術中に自身が思っていた以上の圧痛や鈍痛、お腹の硬さを感じて驚かれる方も少なくありません。

セルフでの施術でも的確に的を捉えていれば一定の効果は得られますが、ポイントを外してしまった場合は効果が半減、もしくは得られませんので根気良く「圧痛点」を探ってみて下さい。

施術ポイントは、お臍から指4本分外周を目安としていますが個人個人で多少の誤差はあります。(特にお腹の出ている方は指5~6本分外周になる事も有ります)

院長が考える「こんな方にお勧め」

先ほど本書から引用する形で「おなかもみ上げ」で期待出来る改善要素を記載させて頂きましたが、実際に日々の業務の中で「おなかもみ上げ」の手技を使用させて頂いた上で当院で実際に効果が有った症状や改善が期待出来ると思われる症状も書き加えておきます。(本書との重複も含む)

「おなかもみ上げ」には心身をリラックスさせ交感神経の過剰な高ぶりを抑える効果が期待出来ますので自律神経の乱れによる健康問題には大変効果的です。

  • 下痢や便秘、他胃腸関連の問題
  • 睡眠障害
  • 背中の凝りや痛み
  • 腰の張りや痛み
  • 慢性的に続く浅い呼吸
  • パニック障害(予期不安)
  • 片頭痛や緊張性頭痛、群発性頭痛
  • 慢性疲労
  • 代謝不良
  • 泌尿器関連の悩み
  • 冷えや浮腫
  • 過度な身体の緊張感、強張り
  • 自己免疫の問題
  • 神経痛(座骨神経痛や大腿神経痛など)
  • 血圧の問題
  • 天気痛
  • 腸内環境の改善
  • 血液やリンパ液の巡りの改善

以上になります。

動画を参考にご自身で試してみても良いかと思いますし、自身での施術に自信の無い方は当院で施術を受けて頂く事も可能です。その際は事前に「おなかもみ上げ」の施術希望の旨をお伝え下さい。

当院に於ける手技療法でのアプローチ

以前ですと初診時や95分コースなど施術時間に余裕がないと「お腹もみあげ」を施術に組み込む事が難しかったのですが「お腹もみあげ」を希望される方の施術の流れを見直し50分コースでも施術が可能な様に再構築しました。

但し施術前に「お腹もみあげ」の施術希望の旨を必ず伝えて下さい。通常整体の50分コースとは分けて「お腹もみあげ」に特化した内容ですのでスタート時に申し出が無く、途中申告ですと対応出来ない場合も有ります。

50分コース(仰向け施術のみ)、95分コース(うつ伏せ&仰向けでの施術)共に「お腹もみあげ」を希望される方への施術の大まかな内容です。

「お腹もみあげ」や「つるた療法」で腹部の筋拘縮を弛緩

•頸骨(首の骨)や頭蓋骨(特に蝶形骨)の歪みの矯正や関連筋の調整

•姿勢の保持や呼吸に関連して働く筋肉の調整

•股関節も含めた骨盤周辺のバランス調整

以上の様な内容になっています。

最後に

「おなかもみ上げ」の紹介は以上になります。

効果には多少の個人差は有ると思いますがAmazon内での本の評価通り私自身も実際に効果を感じる事が出来たセルフケアの一つですので自律神経の乱れ(自律神経失調症)から発展した様々な健康問題にお悩みの方には間違い無くお勧めのセルフケアです。

またセルフでの施術だと、やり方が合っているのかどうか不安な方は当院での施術も勿論可能ですので、お気軽にお越し下さい。

動画や文言だけで得た情報で自身で試してみるのと実際にプロの施療家の施術で受けてみるのとでも随分違って来ると思います。

それから著者と私は個人的な接点は一切ございません。関係者の著書を推薦していると言った宣伝の類ではない事も付け加えておきます。

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Posted by 日本カイロプラクティックフィジシャンズ協会 清水武志